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2024/05/06 20 : 18
CATEGORY : [展覧会]

当世とりかえばや物語

ほんとうに変わった人は、仮装なんかする必要がない。

“素”のままで充分、異世界に生きていられるから。

なにかに変身したい人、それは実のところ、

すごくまっとうで常識的人生を送ってる人なんじゃないだろうか。

(『HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン』展カタログより)

 画像は都築響一さんがコスプレイヤーの人々の

素の姿と変身時の姿を取材した雑誌連載からです。

(余談ですがこの展示全体は大体大判のプリントが壁に掛かっていて

内容の説明の文が横に掲示されているので、プリントだけでなく

本を読むように(実際書籍からの引用だ)楽しむ事ができます。)
 
 写真の彼女は大のディズニーランドフリーク。年間パスポートを取得し、

以前は週2回ディズニーランドへ行っていた。(現在は週1回)

ミクシィでコスもディズニーも好きという人を見つけて

仲良くなり、この世界にはいったとか。

 ランドの店員さん?の格好をされているみたいです。

部屋は勿論ディズニー関係で埋め尽くされ、

付き合っていた彼氏には「もうついていけない」と去られ

オトコよりディズニーを選んだ猛者(涙)
 
こういう人、よく見つけて来るよなあと思います。

ご本人の公式ブログも毎回凄く面白そうな話題ばかりだし。

 

 それにしても、7/16(金)の青山ブックセンター本店での

都築さんのトークショー、凄く行きたかったけど、

天真庵のスケッチ会であきらめざるを得ないです(涙)

 それから、明日は職場の飲み会なので更新は多分無いです。

歓迎会だから仕方ない、でもたまには早く帰りたい(涙涙)

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2010/07/01 22 : 12
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CATEGORY : [展覧会]

 現在書店に並んでいる「本の雑誌」7月号

『HEAVEN 社会の窓から見たニッポン』展について

イラストレーターの沢野ひとしさんが、

「歩く旅/聞き上手な人・都築響一さん」と題して

レポートを寄せておられます。

都築さんの事を目線が低く、だから色々な人達が

彼のインタビューにも心を開くのだろうと書かれていますが

そういう沢野さんの文章も決して目線高めではありません。

 パリやバルセロナの現代建築を見て回って来たばかりの沢野さんに

新宿の呑み屋で遭遇した都築さんと大竹伸朗さん(大好き!)が

「建築といったら伊藤忠太の築地本願寺だよ」「忠太の建築の動物が面白い」

「忠太が」「忠太が」と言いあうくだりが素敵。

 温かい感じのレポートです。良かったらどうぞ。

2010/06/29 22 : 53
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CATEGORY : [展覧会]


 さて、これからしばらく特別編として

『HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン』展の紹介を

(ニーズがなくても)やりまくるつもりです。

 この旅行はそもそも、もっと手前の瀬戸内海の島でなごむ

ツアーの計画だったのですが…出発2週間前に読売新聞で、

都築響一さんの回顧展が広島で開催されていると知ったのは

タイミングがいいのか悪いのか…行って大成功でしたけどね!!


 都築響一さんは、フリーランスの編集者として

雑誌『POPEYE』『BRUTUS』等で活動し、

最先端の現代美術や建築デザインを取り上げ本も出版されてきた方です。

それがこれまで被写体にされなかった東京を中心とした賃貸生活者の部屋を

取り上げ「TOKYO STYLE」「賃貸宇宙」で世に衝撃を与え、

各地の町おこし村おこしで作られたB級珍スポットを追っていく

「ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行」で見事、写真界の芥川賞と言われる

木村伊兵衛写真賞を受賞。(推薦したのは当時審査員だった藤原信也氏!)

 ちなみに写真の専門的な勉強もカメラマンとしての修行もほぼ皆無。

誰も撮っていないものをやむにやまれず撮るために

カメラを購入、撮り始めたのがきっかけ。

 この人の一連の仕事が無ければ今の珍スポット愛好家の隆盛や

WONDER JAPAN」のような雑誌もありえなかったでしょう。

それまで「そこにあるのに、誰も特別取り上げて来なかった」ものを

一貫して追い続けて来られた方です。

友人で作家の村上春樹氏に『「ちょっと変なもの」の世界的権威

と言われるのも、むべなるかなです。


 画像は会場で見られる、広島の有名なホームレス、「広島太郎」の写真。

これまで展覧会のポスターでホームレスの写真が使われた事があったでしょうか。

広島人なら皆知っている、でも誰もまともに見ようとしてこなかった彼の

写真を飾る事で地元民にも新しい視点を提示しています。

そして『すぐそこにあるのに、日本人が見ないできた日本』という

この展覧会のテーマを象徴しています。

沢山のぬいぐるみをぶらさげ、無数の安全ピンと時計を身に着け、

猫2匹(本物)を自転車にのっけて進む姿は装飾過剰で満艦飾。
(※臭いんだろうけどね)

等身大立看板もあります(記念撮影用)

そう、ここ、展示物が全て撮影可なんですよ。フラッシュは不可ですが。

(続きます…)

 


2010/06/28 22 : 25
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CATEGORY : [展覧会]


  会期終了間近になんとか見に行けました!

定時ちょっと後に仕事を切り上げ、清澄白河にダッシュです。

奈良美智さんの作品は以前から

メディアで取り上げられているのを拝見しては

どこがいいのかさっぱり分からなかったのですが

実物を見れば印象ががらっと変わるかと期待していました。

 で、行ってみたら…う~ん、やっぱりぴんとこない。

嫌いじゃないけど、そんなにいいの?という感じです。

 一つだけ、(DMの写真の右手前の)

表裏に少女の顔がついた壺?状の作品が

少しですが、ひっかかるものを感じました。

他の作品と異なり、何だかざらりとした印象をうけます。

もっとも表面のテクスチャがざらざらしていたので

そのせいかもしれません(←そうだったら自分に失望します)

若いおじょうさん達が沢山来られていましたよ。


 なんでも今度の「美術手帖」に奈良さんの特集が組まれていて

何故か人気アイドルグループの「嵐」の大野智くんと

奈良さんが対談されているのが掲載されていて、

ファンの(美術手帖なんてまず興味ないであろう)女性達から

出版社に沢山問い合わせがあって、通常より大幅に増刷予定だそうです。

なんでジャニタレ?客寄せ??
 


2010/06/15 23 : 03
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CATEGORY : [展覧会]


 千葉市美術館でやっている「伊藤若沖アナザーワールド」

展のタダ券を有難い事に貰えたので

行ってきました。ここ、結構いい展覧会をやるのですが

思ったより質の高い作品が集まっていて

見ごたえありました。

画像に挙げた樹花鳥獣図屏風(※対でもう一幅ある)も

ユーモラスな果蔬涅槃図も来ているなんて、

千葉なんかに。


 若冲は、彩色された強烈な密度の絵も

大胆に省略されて半ば抽象へいきつつある絵も、

伏見人形を描いた可愛い絵も、そして驚くほど実験的な絵も

ユーモアのある遊びの入った絵も皆一人で描いてしまう。

い~よな~、大店のぼんぼんは生活の心配せずに

絵が描きまくれて、と羨ましい気持ちで一杯です。


 先日国立新美術館で見た「ルーシー・リー展」といい

(これも大変お勧めです!あの器欲しい…)

眼と心に一流のご馳走を食べさせた気持ちです。

 


2010/06/05 19 : 28
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