
今年のNHK大河ドラマはまた宮尾登美子原作ですね。この作家を知ったのは、日本画家・故上村松園氏をモデルにしたと言う、小説「序の舞」執筆の内容にご子息のこれも故上村松篁氏が訴えたか訴えそうになったか、という話を母から聞いた時です。
それは、どうみても松園を元にしたヒロインの男性遍歴や、松篁氏を思わせる息子の出生に関する話をセキララに書いていますから。事実かどうか、御本人は物故しても、関係者が生きているのにそんなこと書くなんてなんと業が深いのだろう・・・と恐ろしく思いました。現市川団十郎のご母堂をモデルにした「きのね」もそんな感じ。
宮尾作品のヒロイン達は、圧倒されるような生き様を見せてくれますけど、全然このように生きたいと思いません(苦笑)
で、ドラマ「篤姫」ですけど、現代日本の女子に受け容れられそうに作っている感じですね。
実際の篤姫は、封建社会の価値観を体現した女性だったと思います(きっと今なら「やだ~」と煙たがられて終わり)江戸城無血開城も彼女や和宮の功績というより(政治的にはほとんど無視されたと思う・・・)勝海舟や西郷隆盛の力が大きいのでは。
とはいえ、あっぱれな女性だったと思います。勝海舟からは尊敬を受けていたようですが、私は勝海舟と篤姫の関わり(←勝の回顧録参照)で、海舟がとっても好きになってしまいました。
写真で見ると非常にハンサムだし、言動からは明快闊達でユーモア溢れる人柄が伺えるし、もてるだろうなあ、と思いましたけど、実際艶福家だったようで・・・(^^:)彼の奥さんは死の間際に「夫と同じ墓に入れて下さるな」と周りにたのんだという逸話があるので、こんな人の奥さんにはなりたいとは思いません(苦笑)
絵は篤姫に扮した宮崎あおいちゃん(カワイイ!)
↓江戸東京博物館で篤姫を特集した「天璋院篤姫展」が開かれるそうです。
ttp://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2008/0219/200802.html
同館でN先生ご推奨の、版画家の川瀬巴水の展覧会も開催されるようなので、
行こうかと思っています。
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