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を見た後、美術館の売店で都築さんの著書やTシャツ等と共に、 広島や尾道の刑務所での製品が売られていました。 都築さんの著書に刑務所で更生の一環として受刑者が作る 製品に取材した「刑務所良品」という本がありますが その関係でしょう。ダサいんだけど、品質はしっかりしていて しかも凄く安いんで、水面下では結構人気があります。 家具や木製の小物入れ等売られていましたが、 函館刑務所の有名な「丸獄シリーズ」の前掛けがあったので 思わず買っちゃいました。エプロンに使えるか…? ダサい刑務所良品の中で、アイディアとレトロなデザインが イカすので、売り切れてばっかりなんですよ、このシリーズ。 添えられた紙に、生産が追いつかないので 企画・裁断・プリントは函館刑務所で、縫製・検査は 宮城刑務所で分けてやっている、との注意書きがありました。 一般にも評判になっている商品もありますから 御存じの方おられるのでは。 地獄のジオラマの写真に「HEAVEN」の文字が添えられているのは バッド・テイストもいいところですが、珍スポットの写真か、 それとも秘宝館の写真か、カラオケで絶唱する善男善女にするか、 迷い中です。 PR |
展もあと10日。長々と一人よがりなレポートに うんざりされた閲覧者の方々、もう終わりですよ(^^;) この他にも見世物小屋の垂れ幕(美術館での展示は初めてだそう) やイメクラの部屋やカラオケスナックやら秘宝館やらありますが 取りあえずこれで。 写真左は韮崎の一食堂のご主人が亡き奥様の御墓を飾ったもの。 ミニ鯉のぼりや二宮尊徳やらポストやら満艦飾。 ちと強引ですが携帯のデコ盛りとかアゲ嬢に通じませんか? これはご主人亡き後、ご遺族に撤去されて今はありません。 写真右は、今は閉鎖された鳥羽SF未来館の SF風味のエロ・インスタレーション。 セックスミュージアムは世界中にあれど、 エロネタでこんなトンデモSFストーリーを作って見せるなんて 日本ぐらいです。見ていて全くエロさは感じられないけど(笑) とんでもなくビザールで狂っているこれらを 美術の教育を一切受けていない無名の人達が作ってしまう。 こんな「日本のフォーク・アート」が何も残さず消えるのを 見ていられない都築さんが倉庫まで借りて、保管されていたもの。 しかるべき場所に出せば、アートとして見られるかもしれない こんな市井のアート、美術界や文化メディアからは一顧だにされず やっている人も周りもアートだなんて思っていなく、 日々生まれても顧みられず消えていく路傍の天才達の作品。 性的な物なら、それは尚更。敬意を払われる事もなく 蔑まされ疎まれて地元からも忘れられていく。 雑誌に載るような非日常なインテリアや美術品が 悪いのではない、けどそれよりも大半の日本人にとって もっとリアリティがあるものに何故眼を向けない? 面白いのに!!という都築さんの悔しさと焦燥、 怒りがなんとか伝わるといいのですが、非力なもので… (また強引なこじつけですが)個人的には N先生が繰り返し言われているお言葉が思い出されました。 日本の画家がが歌舞伎町や池袋、アキバのような 自分たちに最もありふれた場所を描かずに ヨーロッパへ行ってお城とか描いてばかりいる 目の前のものから逃げている。という言葉を。
素敵な展覧会はこれまで何度も行っていても これくらい「楽しい面白い」展示は滅多にありません。 遠い特別な所へ行かなくても良く眼を凝らして周りを見れば、 |
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あるラブホテルの内装(画像) ご丁寧に名前と連絡先がそえてあります。 海外の建築家やデザイナーが来日した時、 彼らが真っ先に行きたがる場所は「ラブホテル」だそうです。 デザイナーのこじゃれた建築や神社仏閣ではなくて。 でも日本ならではのラブホテルを きちんと取材している業界人なんてまずいないので、 困ってラブホテルに詳しい都築さんに連絡が行くそうです。 都築さんによると、エロ方面でのクリエイティビティは 日本が世界一で、ラブホテルの内装や各地の秘宝館を 「こんなもの日本にしかないから」 「今取材しておかないと無くなっちゃうから」 と一生懸命訴えても他の人が取材してくれないから仕方なく、 そのうち皆良さが分かってくれると信じて取材して本も出してきたのに どんどん秘宝館は潰れていくし、ラブホも潰れるし (あるいは今風のシティホテルに改装される) 本は重版されないし(泣) それでも美術館も美術雑誌や建築やインテリア雑誌も、 ましてや美術大学も取り上げない「市井のアート」を 「無くしてしまう前にできるだけ」と今日も取材し続ける。 旅行の前に行った日本有数の現代美術のギャラリーは、 とってもつまんなかったです。身体も匂いも無い感じ。 でもこの展覧会には体温や匂い、涙も汗もある。 |
やっとここまで来ましたが、今回は私の大好きな 「巡礼 珍日本超老伝」から、 元気で、何ともファンキーなお爺さん達の特集です。
ポートレイト、私はこれをwebで見て 「展覧会見る為だけに千葉から広島まで行くのはなあ」 というためらいを吹っ切って行く決心がつきました。 アーティストの森村泰昌さんが新聞でやっていた 「変身塾」の企画で希望して作ったそうですが 面白すぎ!!画像右は高田馬場の八百屋の名物おやじです。 他にもTV等で皆が知っているオリンピックおじさんや 金閣寺等の模型やら城を勝手に建てて県と喧嘩する爺さんやら 横浜のドヤ街に寝起きしながら手作りの満艦飾な被りモノを 被って徘徊するパフォーマーの爺さん、 エロネタお菓子を売りまくる京都の老舗和菓子屋さん。 素人の女子のヌードを大枚はたいて撮り続けるけど、 個展はせず、その必要も感じていないお金持ちの爺さんに 退官した元大学教授の女装家もいれば 展覧会カタログに最近の消息が語られていた 限りなくビザールでアーティスティックな生き方をしつつも アーティストとして捉えられた事もなかった、 (何より本人が自分でやっている事をアートだと自覚していない) パワフルなお爺さん達ばかりです。 これまた盛り沢山で、語りきれません。エネルギー、半端無い。 まず世間一般から尊敬されないような生き方を好きにさせた というメッセージ、確かに受け取りましたぜ!押忍!! |
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