…TOKYO三十六景展でにぎわう新宿から天真庵へ向かい、

店内に祭られた元気君のお骨にお焼香してから

スケッチの会。今回の課題は手だけど難しい難しい。

全員右利きで左手を描いてもらった後、

交代で右手のモデルをして描く時間をもうけました。（写真左端）

　ところで天真庵の2階のギャラリーには

白井晟一氏という建築家さんが描かれた書が掛っていて

私好きなんですけど、氏のアトリエからご主人が

もらってきた西洋アンティークの街燈（写真左から三番目）

が店内にかけられていて凄く良かったです。

これまたもらってきたアンティークの鏡（写真右端）共々、

骨董的価値はどうか不明ですが重厚で歴史ありげで立派。

　でも飾ったお店の窓の外から見えるのは

斜め向かいのパチンコ屋のネオン。これが下町テイスト。

　その後の蕎麦会のおつまみや松茸ご飯！いつもながら口福。

　お店で手嶌葵さんのアルバムがかかっていたのですが

その中に収録の「恋するしっぽ」という曲を聴くと

天真庵のご主人は泣かれるそうです。

ペットが人になれたら、ご主人と朝まで話したいとか

そういう内容ですが愛息子の元気君を喪った後ですから。

　…しんみりしていたら、今度は竹内まりやの『元気を出して』の

カバーが…この曲、昔好きだったこのドラマのEDだったもんで

『のりぴー…何故あんな事になったんだうわああああ』

と今度は私が嘆くはめに。お気に入りのドラマだったのですが。

曲ともども、当時の自分を励ましてくれて。　

　昨日は眠い目をこすりながらギリギリ宿題をすませて

英語の塾へ行き、午後から渋谷へ出て買い物しつつ、

Bunkamuraの壁面を使って開催中のmakiさんの個展へ。

場所が場所なのに、スペース使用料は10万円もしないとか。

立ちっぱなしで接客、辛くないかなあ。

　それから新宿世界堂で開催中のTOKYO三十六景展へ。

N先生と愉快な仲間達によるオール全紙の展覧会です。

邪悪なオーラの渋谷から移動してきたのでAさんの描かれた

あまりにも清らかな渋谷の絵に度肝を抜かれたのを初め

みなさんの力のこもった力作を拝見できました。

懐かしい面々にあちらこちらでご挨拶。

半ば隠居した身には眩しいです。

　気になったのは現場では小さいスケッチを描いて

部屋でそのスケッチと写真を参考に拡大して

全紙に描かれているという制作方法を多くの人が取られている事。

　年齢や時間、その人の体力を考えるとやむを得ないのかもしれませんが

それってよくある従来の絵を描く方法じゃないのかな…

　それでもいいけどそれがつまらなかったり敷居が高いという人が

印象派みたいに外にスケッチブックを持って行って描く、という

永沢流ペンすけに目からうろこボロボロ！でハマっていったのでは？

と「自分は動かないけど口先だけで人の事をあれこれ言う人」

になりたくないので、自分もゆっくりだけど行動して

描いていきたいと思います、ハイ……。

　死ぬほど忙しいK尻さんとかご高齢なのに元気！なM本さんとか

現場描きされて頑張っておられる方々に勇気づけられました。

　その後、押上に移動して天真庵でスケッチの会。

こちらの詳細はまた後日…（くたびれた一日でした。）

　古いポートレイト作品でお茶を濁しておきます。

キューバ革命で有名なエルネスト・“チェ”・ゲバラです。

よくTシャツの柄になっている人です。


　この頃は鉛筆で方眼線引いてから描いていたので

堅苦しかった…先日発掘しました。

　顔や手に比べて体（画面下半分）の描写がぞんざいなのは

もう嫌になったから！「ポートレイト」なのに

なんで不鮮明な体（服）の陰影を想像しながら

細かく描かなくてはならない？顔が分かればいいじゃん！

と挫折して、それっきり。

　葉巻がでかい！ジャングルでの蚊取り線香代わりと

キューバ産の葉巻の宣伝を兼ねてフカしていたそうです。

　この元になった写真のポストカードは

マリリン・モンローやジェームズディーン等のそれと並んで

売られていました。映画スター並み。ルックスもカリスマ性も。

　ゲバラは他に写真があるので、新たにやり直ししようと思っています。

　今度のスケッチの会で『手』をテーマにしようと思い

前々から自分や人の手を描いていました。

電車でマイブックにスケッチするのも人物の手にしぼって描いて。

　けど、手って難しいですね！自分がこんなにも描けなかったのかと

いい意味でショックを受けております。

人物スケッチの時はそれなりに（人の一部として）

描けていたと思っていたので

自分の手を間近に見て描くのがもう駄目で駄目で。

ある意味顔より難しいかもしれません。

こんな有能で複雑な“道具”をいつも携帯していたんだと思うとまた感動。

これからも手だけ描き続けた方がいいかもしれません。

　N先生も手がしっかり描けると人物スケッチが良くなる、と言われていました。

　ところで先日の記事（個展めぐり）の日、お世話になっている

天真庵さんの看板犬、チワワの元気君が

やすらかに天国に旅立たれたそうです。

　おじいちゃんだったし、失明していたし

色々疾患を抱えていたのは知っていましたが…

突然の事に呆然としております。

　昨日天真庵さんへお花を持って行き、骨になった元気君に対面、

アルバムを見せていただきながらしんみりと語り合いました。

　今度の天真庵でのスケッチの会は、『偲ぶ会』になりそう…

　昨日は平日なのに何故か朝からはるばる世田谷まで

元池袋永沢クラスのKさんとそのお弟子さん達との

展覧会に行って参りました。

　絵、大作ぞろいでしたがちまちま描かず

要所要所でバシッと決めて描いておられ

見ていてダイナミックで気持ちが良いです。素敵。

生徒さん達の絵も初心を思い出させてくれるし、

（千葉のお教室の方達でしょうか、）個人的に千葉の

行った事のある・行ってみたかった場所が描かれてニヤリです。

　でも下描きせずに思い切りよく描くプリミティブな描き方って…

そう、元々それがペンスケッチの魅力なのですよね。

忘れかけていました。

世田谷美術館区民ギャラリーBで〜２０日（日曜日）まで

午前10時〜午後6時（入館は閉館30分前まで）

２０日は夕方４時半までです。


　その後所用のため霞ヶ関へ。

この辺り、イタリア・日本国旗がセットで掲げられていましたが

今イタリアの偉い方が来日されておられるのでしょうか。

　…それと昨日は鳩ポッポの内閣発足だったんですね。

だから議事堂付近で色々騒いでいたのか。

　その後まだ9月なのにオクトーバーフェストを開催中の

日比谷公園を通過（ビールとソーセージ、美味しかった）

有楽町で買い物してすっかり遅くなってから

銀座の書店で開催中のSさんの個展へ行ってきました。

　イタリア、サン・ジミニャーノのスケッチツアーで

ご一緒した方ですが飾られた絵より

ファイリングされていた旅先の人々（市場とか）の小さな絵が

これまた大胆に省略された素朴でかわいらしい作風で

すっかり魅了されておりました。

～9/30(水)まで。（10：00～22：00）

…久々に都心に出て駆けずり回ってくたびれた一日でした。