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外国人観光客を黙らせるワビサビの空間もない。 むしろ俗悪・軽薄と罵られてもやむを得ないような、 ときには地元の人間でさえ存在を忘れてしまいたい スポットばかりが詰め込まれている。 でも、このスッピンの乱れ顔こそが、いまの日本なのだ。 そしてその素顔は、確かに美人じゃないけれど、 見ようによってはちょっと可愛かったりする。 引き続き『HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン』展の レポートです。 展示の冒頭は「珍日本紀行」で都築さんが日本各地で見つけた キッチュであほくさい物件を時に大判のパネルで、一方では 卓上のプラスチック皿の上に(画像右側)膨大な数が飾られています。 画像右は、過疎の町が「よみガエル、さカエル、人が町にカエル」 をキャッチフレーズに9億3500万円かけて建てたかえる大橋。 他にも ふるさと創生基金で買われたでかい金塊や (ベッカム様も来日時にすりすりしたそうだ) 何故か三重の山奥の温泉地に現れる 総出で作った静岡の地獄極楽ジオラマ等盛りだくさんです。 同じ展示室には他にも、ヤク中も酔っぱらいもいない アムステルダム(※ハウステンボスの事)や 何故か群馬にあるスコットランドの古城(本物を移築)と 「日本の中のミニチュアな『異国』」が紹介されています。 …ところで、この小さい写真を立てたプラスチックのお皿、 これはまさか…やはり、回転寿司のお皿でした。 でも、これが僕たちなのだ。僕たちの暮らす国なのだ。 しかも、そのかっこわるい国は、あんがい住みやすかったりするのだ。 かっこわるい僕たちには。 (太字は展覧会パンフレットの都築さんのお言葉を引用させていただきました。)PR |
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