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岩手南部の地震、思ったより大変なようですね。 先月の岩手行きでお世話になった方々や、仙台の親戚が心配でしたけど 私の知る限り無事でおられるようです。 かといってお亡くなりになった方、怪我された方、被災されて避難生活されている方・・・ の事を考えたら『良かった』等とは言えず。 被災された方々、心からお見舞い申し上げます。 最近スケッチブログなのにスケッチなくてすみません。 描いてはいるのですよ。塗ってはいるのですよ。後もうちょっと・・・ 今日は新国立美術館で開催の、エミリー・ウングワレー展へ行ってきました。 前々から行きたかったのですけど、やはりとっても良かった!力強くて有機的で。 作品、大き~い!だからといって自分も大きい作品描きたい訳じゃないですけど 私は抽象絵画も(相性が合えば)好きです。具象も抽象もないです。 エミリーはオーストラリアの先住民アボリジニの出身で 若い頃から入植してきた(侵略してきた)白人の農場で 苛酷な肉体労働をしながら人生の大半を送ってきた女性です。 政府の先住民教育プログラムで、67歳?の頃ろうけつ染めを始めて才能を見出され、 78歳頃に始めてキャンバスにアクリルの絵画制作を始めたそうです。 そうして出来た作品が欧米の美術界に衝撃を与え、 オーストラリアでも初めてといっていい程の値段が付く世界的な画家として 評価され、86歳で亡くなるまで3~4千点もの作品を残したそうです。 美術教育は受けていないけど、ずっとアボリジニの自分の部族の祭礼で ボディ・ペインティングや砂絵(どれも消えるものなので残らない!)をやってきたとか。 作品はモダンだけど通常の現代美術作家のような頭でっかちで観念的なところが無くて 会場で見た彼女が生涯を送ったオーストラリアの砂漠映像や写真そのままの絵画でした。 映像で見て、彼女が自分の生まれ育った砂漠で野外制作(屋根なんて無し) している様も拝見できました。 地面に敷いたシートの上に水平にキャンバスを置いて制作。 野外なので放し飼いの子犬が絵皿を加えて行っちゃったり。 展示作品の中には製作中絵の上を歩いた犬の足跡がついているものもありました。 ただ気になったのは、80歳過ぎてからは、年だし引退したかったらしい彼女が 周りから追い立てられ、食い物にされていたんじゃないかって事です。 『凄いお金になる』作品(しかも制作ペースは限られている)を求めて 美術ディーラー達が血眼になったり 家族やそんな大金とは多分無縁な先住民のコミュニティから 莫大な収入を期待されたりして今更やめるのは不可能な状況だったとか。 やはり金か・・・普通の無名なお婆ちゃんで終わった方が本人は良かったのかも。 PR |
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無題
私も観てきました!
絵、でかい!!しかも描くの早すぎっ!! 怖いくらいのエネルギーを感じました。行ってよかったです。 ところで、ペリカンのペインズグレーってそんなにいいのですか??? >maki様
良いですよね~エミリーの絵。 >>ペリカンのペインズグレー ホント、綺麗な「これがグレーだ」 っていうグレーが出ます。 ただ重ね塗りしてもあまり暗いトーンは出ませんけど。 そういうのは墨とか他の絵具を使った方が イイのかなと思います。 青とか茶とか赤とかどんな色味にも 偏らないただのグレーです。 【2008/06/2822:50】||わかな#92c659dc8d[ EDIT ]
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