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2018/01/22 22 : 50
CATEGORY : [展覧会]

幸せな犠牲者たち

 さ、また懲りずに都築響一さんの展覧会レポートです。

『流行通信』で8年続いた人気連載だった

「着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS」より、大判のパネル展示。

 特定のブランドに入れあげるお金持ちはそれなりにいそう、

が、ここでは御贔屓ブランドの100万円のワンピースを買いつつ

狭い部屋でカップラーメンをすする女子等、

衣食住のうち『衣』に極端に大枚はたいて食や住を削りまくる

服オタクが主です。世間からは思いっきり馬鹿にされそうな。

 けど都築さんは彼らにポジティブなパワーを見ています。

レコードを買いまくるDJ志望青年」や「蔵書で部屋の床がぬけた愛書家

は皆特に馬鹿にしないのに。何故だかファッションでそれをやると

違ってくる。驚くのはブランド側からは取材しようとしても

冷淡な反応しか帰って来ず、ひどい時には書面で抗議を受けたそう。

 日本でブランドに一番貢献しているのは彼ら「着倒れ君」だろうに

ブランドのイメージ戦略に合わない、と冷たい扱いしかされない。

 だからfashion victim (ファッションの犠牲者)にかけて

『HAPPY VICTIMS(幸せな犠牲者)』と命名されています。

 そう、彼らすっごく幸せそうです。ここまで人生かける勢いで

愛する(時に信仰って言ってもいい)ものを持てる彼らが

なんだか羨ましくなりましたよ。彼らの賃貸部屋や実家の一室で、

お気に入りのブランドの服(や靴)ばかり並べられた光景は

圧巻。非常に強烈なエネルギーを感じました。


 例をあげると、築30年のエレベーターもないアパートの4階に住む

サラリーマン。(左の画像)エルメスを買いまくり、

エルメスのワイシャツって水洗い出来るんですよ!

と自宅で手洗いしてパンパンと広げて干す日々を送る彼は

汗っかきなので夏場は50万円もの通勤カバンのグリップ部分に

タオルを巻いて行くけど、それもエルメスのバスミトンだ!

 また 右の画像の文化服装学院の通称「マルジェラ先生」は

マルタン・マルジェラのフリークで、食事の時は

服が汚れないように首を伸ばして食べるとか。

 着た服はその日の内に襟袖を洗い、

柄物と白い服は決して一緒に洗わないので

週末に人と会う予定があるとそれぞれの洗濯の順番と

次の1週間の服のコーディネートに悩まされるそうです。

しかも洗濯しても「排気ガスがつくから」と室内干し。

 この男性は生活臭があるのが嫌いで3食とも外食、

台所のガス台も流しも一度も使わず、冷蔵庫には目薬のみ、

ごみ箱も無いので喉が乾いたらコンビニにダッシュして

店先で立ち飲み。トイレは男子でも立ちション禁止!と

デザイナーと住居の大家さん感涙の徹底ぶり。

 ま、普通に「バカ」「頭おかしい」と嘲られるのが普通。

そういう見かたが妥当かもしれませんが、

情熱の深さでは本やレコード等のコレクターになる事や

ペンスケッチに夢中になるのとどこが違うのかとも思います。

 好きが高じてそのブランドに入社しちゃった人もいるとか。

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2010/07/04 09 : 32
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